千葉県山岳連盟加盟, 船橋

KRC 嶮稜登高会

2013 年夏山合宿 北穂高岳東稜

期間: 2013年8月14日(水)~17日(土)

山域: 北アルプス 電子国土 Web

参加者: 5名

日 程

8月13日
八潮市内 → 中央高速境川PA
8月14日
中央高速境川PA → 沢渡 → 上高地 → 涸沢
8月15日
涸沢 → 北穂高岳東稜 → 北穂高岳 → 涸沢
8月16日
涸沢 → 徳沢
8月17日
徳沢 → 上高地 → 沢渡 → 八潮市内

装備詳細

共同
ツエルト×2,テント 3人用×1 + 4人用×1,ザイル 45M×2,ガスヘッド,ガスカートリッジ,電器ランタン,ベニヤ,無線機,ラジオ・天気図,鍋,ポイズンリムーバ―
個人
クライミングシューズ,ヘルメット,ザック,ハーネス(安全環付カラビナ+エイト環),細引き,ヌンチャク(各自2個),銀マット,ヘッドランプ(予備電池),着替え,ペーパー,食器類,水用ポリタン,ビニール袋,地図,コンパス,薬,防寒着,温泉セット,下山靴,テープ,笛,ATC,夏シェラフ,シェラフカバー,個人マット,サブザック,雨具

夏山合宿報告 北穂高岳東稜

北穂東稜の取りつき
東稜から見た涸沢
東稜核心部
東稜核心部.〈ゴジラの背〉
〈ゴジラの背〉の終了点
下降路から見た北穂高岳東稜

前夜 8月13日

21時に馬込沢駅前でYさんの車に拾ってもらって集合場所の八潮市のUさんの自宅へ.首都高から中央高速に入り,いつもの境川PAで仮眠.

1日目 8月14日

沢渡に車を停めて上高地着.沢渡からは5人で1台のタクシーに乗ったらでっかいザック5つでタクシーのトランクが閉まらないのは当たり前としても荷物がこぼれ落ちそうだった.帝国ホテルの手前,車道と遊歩道の間の林の木の上に小熊がいた.登山で熊,ってよく言われるけど初めて見た.

バスターミナルを 08:57 に出発,上高地から涸沢まで.横尾から本谷橋への行程 2/3 ぐらいのところでYさんがギブアップ.Yさんの分の共同装備である 50m ザイルをYGのザックに,フライを絵里さんのザックに.その後はU,E,YG組が先行し,K,Y組はあとからゆっくり来るという体制で涸沢まで.先行組の涸沢着 16:40 .後続組はそれから1時間ほどの遅れ.上高地-涸沢になんと8時間かかった.

涸沢は涼しくて,陽が落ちた 18 時過ぎに腕時計の温度計で計ったら 13℃だった.

2日目 8月15日

03:30 起床で午前中の登頂を目指す.準備をして 05:05 涸沢のテン場を出発.東稜へのアプローチは最初は北穂沢沿いの一般登山道を登る.登山道が北穂沢からそれてハイマツの藪(森?)の中に入り,再び北穂沢のゴロタ石地帯に出たあたりが一般登山道と東稜へのアプローチへの分かれ目である.ハイマツ帯でEさんが体調不良を訴えリタイア.

東稜へは登山道を離れて北穂沢を渡る.先行パーティーがいたので,彼らのルートも大変参考になった.北穂沢を渡りきったところ,取り付きの真下に着いたのが 06:51 .ここで休憩とハーネスの着用.この時点で東稜にとりつこうとしているパーティーが他に2組いて,彼らがとりつくのを待って我々も出発した.

ザレた斜面を登り切ったところが最低コルの上であった.稜線上に出たのが 08:00 .取り付きの斜面を登り切らないで途中を右折すれば最低コルに出るはず.ここから大人ぐらいの大きさの岩が重なり合って突き上げる斜面を登るとほぼ水平な稜線上に出る.稜線のドン突きに北穂高岳,その手前に核心部という風景が素晴らしい.稜線上の信州側にまわり,スタンスはしっかりしてるが切れ落ちており且つ50cmぐらいの空隙があるという場所で最初のザイルを出す.距離にして 15m ぐらい.

そして,いわゆる〈ゴジラの背〉が最後に控える核心部.核心部の手前でYさんが「水がなくなりそう」と申告.通過の標準時間は4時間だったので 500mL ペットボトル1本しか水を持ってこなかったとのこと.核心部の距離は全部で 200m ぐらい.Uさんの指示でクライミングシューズに履き替え,1ピッチ目はUさんがトップ,YGがビレイでザイルを出す.ゴジラの背の手前はキレ落ちてはいるがスタンスは多い.

ゴジラの背に入り,2ピッチ目は攻守交代でYGがトップでUさんがビレイ.ゴジラの背は,写真で見るとスパッと切れ落ちてて滑落したら真っ逆さまに見えるが,信州側は 20m ぐらい下部にちょっとした肩がある.落ちたら止まりはしないけど,あそこでバウンドだなと思いながらクリア.後続も渡ってくる.3ピッチ目は再びUさんがトップでYGがビレイ.3ピッチ目は終了点の 10m ぐらい手前にちょっといやらしい登りの岩がある.これにちょっと苦労しながら4人ともここもクリア.

ゴジラの背の末端から懸垂下降で稜線に降りる.下降点にはスリングが残置されており,我々はこれを使ったがちょっとアヤしい感じもするので自前で持って行った方がいいと思う.必要な長さは二つ折り 1.2m でなんとか,1.8m なら安心という感じ.ここを下りてしまえばあとはザレた岩場の登り.山頂までの標高差はまだ 200m 以上あり,東稜核心部はほとんど登っていないことがわかる.Yさんに水を分けて登り始める.下降点から北穂高岳へ抜けるルートがちょっとわかりにくいが,歩いていれば踏み跡は付いているので迷うことはない.迷ったら北穂小屋に向かってガシガシ登っちゃえば登れないこともないと感じた.我々は最後に稜線から大キレット側へ抜けた.

北穂高小屋着 13:05 .涸沢からなんと8時間,東稜に出てからでも5時間かかっている.時間かかりすぎだ.標準的な時間で通過できたら涸沢岳を越えて白出のコルからザイデングラードを下りる予定だったが,ここは北穂の登山道を下りましょう,ということで,北穂小屋で長い休憩を取った後,北穂の登山道を通って涸沢のテン場着 16:08 .下りで少し雨に降られた.本日の行動時間もなんと 10 時間.本日やってきたKさんのお友達も含めて涸沢ヒュッテのテラスで乾杯.夜半に少し雨が降った.

3日目 8月16日

07:00 頃涸沢発で徳沢まで下山.徳沢のテン場にテントを張って優雅な一日であった.

4日目 8月17日

06:45 徳沢発で上高地へ.08:37 バスターミナル着.タクシーで沢渡に.沢渡で車を停めた〈湖畔の湯〉で温泉に入る.湖畔の湯は09時からやっているとのこと.これにて終了.

(報告者 YG)

参考:
 梓湖畔の湯
参加者のページ:
カブの山登り: 北穂高東稜 ゴジラの背
¿Dónde Estoy?: 北穂高岳東稜

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